日本パラフェンシング協会では、パラフェンシングにおけるクラス分け制度への理解を深め、適切な評価・判定を行うための知識と実践的な能力を身につけることを目的として、国内クラシファイア養成講習会を実施しました。
今回は、理学療法士5名、指導者1名、介護福祉士1名、選手1名、選手保護者1名の計9名が参加しました
午前の講義では、パラフェンシング競技についての説明を行った後、クラス分けの基本的な考え方やMDF(Medical Diagnostic Form:医学診断書)、国内クラス分け委員制度について解説しました。
特にMDFについては、医学診断書に記載された疾患名と障害の状態との関連や、クラス分けを行う上で必要となる所見の記載内容について重点的に説明を行いました。
午後は、クラス分けの対象となるために必要なMIC(最小障害基準)やFunctional Testについて講義を行い、
その後、実際の競技用車いすを使用した実技練習を実施しました。受講者自身がFunctional Testを模擬的に行い、
評価方法や実施上の注意点について確認しながら、実践的に学ぶ機会となりました。
また、講習会の最後には、本年度から開始された国内クラス分け委員登録制度に基づく筆記試験を実施しました。
講習中は活発な質問が多く、参加者のクラス分けに対する関心や学習意欲の高さが感じられました。
実技練習では、参加者が積極的に実技に取り組み、疑問点をその都度確認しながら評価を進めるなど、充実した実践的な学習の機会となりました。
一方で、今回は実際に体幹部に機能障害のある選手を対象とした評価を行うことができなかったため、今後は協力者の確保なども検討し、より実際のクラス分けに近い環境で評価や点数づけを経験できる機会を設けることが課題となりました。
今後は、筆記試験に合格し、国内クラス分け委員の登録要件を満たした5名について、
登録手続き等の環境を整備し、できるだけ早期に国内クラス分け委員として活動できるよう準備を進めていきます。
また、各競技現場における評価の再現性や確実性を高めるため、フォローアップ研修や、実際の症例を題材としてクラス分けを学ぶ研修会などを継続的に実施し、国内におけるクラス分け体制の充実につなげていきます。



なお、本講習会は令和8年度競技別指導者養成講習会委託事業の助成を受けて実施しました。